大戸沢岳 山スキー 2022年4月

2022年4月24日

下大戸沢スノーシェッド付近(4:30)→1386(6:30)→1533(7:00)→大戸沢岳(9:00)→下大戸沢スノーシェッド(11:00)

大戸沢岳(おおとさわだけ)は会津駒ヶ岳を登っていると右尾根側に見える大きな山容の山だ。山頂までの夏道がないため檜枝岐エリアのほかの山と比べるとあまりメジャーな山ではない。夏道がないのでほぼ冬限定で登られている山で記録はそれほど多くない印象だ。

この日は未明に自宅を出発。檜枝岐の国道352号を南に下るころは周りがやや明るくなってきた。途中、隣の三岩岳に登る人のようなクルマがたくさん国道脇に停まっているのが見えた。葭ヶ平(よしがだいら)から下大戸沢スノーシェッドを抜け、左の側道付近にクルマを停める。三岩岳にはたくさんの登山者がいたが、大戸沢岳にこれから登るような人は自分だけのようだ。すばやく準備、そしてすぐ出発する。

(▼停車スペースから登高開始)

歩き始めは雪がほぼ無く板を背負って歩く。今回は尾根を登る予定だが、勾配が急なので登りやすいようアイゼンを装着。ただ枯葉が多くアイゼンをつけていてもスリップしそうになる。またヤブがひどいく枝にカラダを押し返されてなかなか標高を稼ぐことができない。

1,386m地点からようやく雪がつながり始めたので板を装着。ヤブもなく景色も良い。よく見ると伊南川対岸の山々やお隣の三岩岳も良くみえる。特に1,553m地点をから1,600m地点までは勾配が緩やかで景色が良い散歩コース。気分良く進むことができた。

(▼1553m~1600mの勾配が緩い散歩コース)

1,600mから細尾根がありそれを過ぎると勾配が急になる。ここからはスキーアイゼンを装着。雪が緩んできたのでなんとか直登できるところもあるが、勾配が急でまだ雪が硬いところはジグを切らないと登れない。高度感があるので緊張する区間だ。ところどころ雪の割れ目があるので滑走するとき注意が必要だ。

2,070m付近に到着。ここは今回のように葭ヶ平側から登ってくると山頂に見えてしまう地点。周囲の景色も良く到達の満足度も高い場所なので、GPSを見ていないと山頂と勘違いしてしまいそうになる。滑走重視の人はここから滑走しても良いかもしれない。実際の大戸沢岳の山頂はここからほぼ水平に西に10分程度移動したところな。今回はそちらに進む。少し進むとようやく大戸沢岳の山頂に到着できる。景色は良いが五葉松のヤブになっていて居心地は悪い。ここからは人気の会津駒ヶ岳が良く見える。

(▼山頂から駒ヶ岳方面を見る)

先ほどの2,070m地点にシールとスキーアイゼンを付けたまま戻り、小休憩。ここで景色を見ながら滑走の準備をする。

準備完了後2,070m地点を出発。止まらず一気に1,386mまで下降する。下降は勾配がやや急だった以外はそれほど苦労しなかった。割れ目もなんとなくパスできてしまった。苦労して登った急勾配の坂だったが、下りはあっという間に終了。ここから下りはまたヤブの苦行だ。1,386m地点から板を背負いアイゼンをつけて下る。スキーヤーズライト方向の沢がつながっているように見えたので、そちらを滑走できるかどうか見てみたが、よく見ると雪が薄く今回は危険そうなのでやめた。そうこうしているうちに尾根を1本間違えてしまった。たぶんヤブ処理で集中力を欠いたのが原因かも。このまま下っても良いが、ちょっと悔しかったので、沢を下り元の尾根に再び戻ってみる。下りはこまめなGPSのチェックが必須だと感じた一幕だった。11:00、スノーシェッドに到着。全体の半分は板を背負って歩いた行程だったが満足度は高かった。片付けを終えすぐに下山報告するがこの場所は携帯が圏外。すぐにクルマに乗車し、次は電話ができる場所を探しに出発した。

(▼スノーシェッドに到着)

(▼ルート)
大戸沢岳 スキールート

積雪期
沢登りと山スキー[福島の山活ブログ]

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