2020年10月後半
コースタイム:
大滝沢出合(8:20)→F1(8:50)→大滝(9:50)→ネコノ沢(11:20)→登山道経由で滑川温泉へ
Kくんリーダーで今年2度目の大滝沢に来てみた。
今回は沢登りにまだそれほど慣れていないFさんの練習というが目的で、Kくん、Fさん、Sさん、自分という4人のパーティ。
10月後半ということで雪もちらついた今回はとにかく寒いが、空気より水の中のほうが暖かいという感じだ。
紅葉シーズンがまだ終わっていないので、出合の橋には観光客が幾人かいて、見ていられるとなんとなく沢に入るのが恥ずかしい。
▼大滝沢の出合方向 下流の眺め
しかしKリーダーはそんな雰囲気もお構いなく出合からズンズン進んでいく。
はじめはFさんもSさんも今の寒い時期の沢登りには慣れていないように見えた。 そんなことからなるべく落ちないように踏ん張り過ぎて、逆にすべっておちてしまうようなこともあった。 しかし徐々にKリーダーの歩き方をマネしてか、段々と慣れてきている様子だ。
まずF1の滝。 ここは右岸より登る。 Kリーダーがリード、次にFさん、Sさん、自分と続く。 ここはロープを出しはしたが、全員流心左のスラブを危なげなく登ることができた。
▼大滝沢 F1滝 今回は右岸から
▼大滝沢 F1 Fさんトライ
▼大滝沢 F1 Fさんトライ中
▼大滝沢のF1 Kリーダーリード
▼大滝沢 F1 Sさんトライ待ち
▼大滝沢 F1すぐ上にあるカモシカ沢
ここからカラダを慣らしながら歩いていき、大滝に到着する。 ここに来るころには、FさんもSさんもだいぶ沢歩きが自然になってきているように見える。 大滝ではドローンを飛ばして撮影している人もいた。 操縦している人の話では、この日は風が強かったのでなかなか苦労しているということ。 今は便利な時代になったとつくづく感じた。
▼大滝沢 大滝
大滝でしばし写真撮影などをしたあとに再出発する。 登山道へ上がるために、少し沢を戻り右岸の道から登っていく。ここではペースを保つためにFさんに先行してもらった。 Fさんはよほど大滝がよかったのか、登っている最中もしきりに大滝を眺めて感嘆していた。
登山道に出てしばらく歩く。 ここから左のヤブに入って大滝の上に出るようにするのだが、自分は一度降り口を見逃した経験があるので、今回も右側を注意深く観察しながら歩いた。 降り口はヤセ尾根沿いの下るところにあって、付近の木の枝にスリングがいくつか縛ってある。 こう聞くと間違えるはずがないと思うが、スリングの色もかなりあせてしまっていて、話をしながら歩いていると見逃してしまったりするので注意願いたい。
この降り口は初級者にはちょっと危険なので、まずはKリーダーから下りる。 そして合図が来たら次のFさん、Sさんと続く。 ここははがれている石が多く、上の人が下に石を滑らせてしまうこともある。 後発隊は石を落とさないように注意が必要になる。
▼大滝沢 大滝巻き道、下りの途中
▼大滝沢 大滝の上の滝
無事河床におりて、大滝の落ち口に到着し大滝上段の最初の滝に近づく。 ここも初級者にはちょっと嫌らしく、右岸より滑る岩を流心のすぐ左までトラバースしてから、上に登る。FさんもSさんもトラバースで苦労していたが、なんとかここを突破できた。
ここを突破してしばらく経つと、みぞれ交じりの雨が降ってきた。 時間も予定よりかかっていて、みぞれも降ってきているようなので、Kリーダーからネコノ沢で終了の提案がされた。
この状況ではしょうが無いので皆了承。 とにかくネコノ沢まで急いで登っていく。
ネコノ沢は右岸から流れてくる支流で、落ち口は3m程度の滝になっている。 なぜネコノ沢と呼ばれていくのかは不明だが、たぶん滝にネコの爪でかいたような縦溝がいくつもあるため・・・だと思われる。
▼大滝沢 ネコノ沢で終了
ここを皆右岸より登る。 自分は水が少ないように見えたので流心を登ってみた。 しかし登るのは容易だが、やっぱり水が冷たく、手が切れるように痛い。 途中で手の感覚が怪しくなってきたが、なんとか完登。
ここを登っていくつか小さな滝をクリアすると登山道にぶつかる。 お昼になったので、登山道を少しくだり、風が当たらないところで食事をすることになった。 しかし登山道を下ってみても風があたらないようなところはないようだったので、途中で食事を開始する。 カラダが濡れているなかで風に当たりながらの食事はちょっと寒かった。
Fさんよりおいしいお裾分けをいただきながらそそくさと食事を完了。 出発しすこし歩くとカラダが暖まってきて少しホッとした。 駐車場まで足早におり、滑川温泉のお世話になる。 この日もお客は多く、「Go toなんとか」の効果はかなりでているように見えた。 滑川温泉で硫黄のきいた暖まるお湯でさっぱりしたあとに帰路についた。
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